大きな異常がなければ、閉経するのは50代頃と言われています。
私は両方の卵巣を取って女性ホルモンが出ないため、もう生理はありません。
女性であることの象徴を失って悲しくなるかなと考えていました。
でも実際に生理がなくなってみたら、ふだんの生活の中では快適なことがたくさん!
- 生理がなくなることが不安な人
- 生理を女性の象徴と考えている人
- 卵巣を摘出する予定のある人
生理がなくなってよかったこと
10代の頃から付き合ってきた生理。
なくなってから1年半ほどすごしています。
子どもが産めないというデメリットはもう仕方ない!(取ったものは戻せませんし)
日常生活だけで考えたら、正直なところ生理がなくなってからの方が快適!という話です。
生理痛がない
当たり前ですね、生理が来ないんですもん。
薬を飲まないと痛くて仕方ない、腹痛で寝込むレベルの生理痛でした。
(でも当時は薬を飲めば仕事もできるから大丈夫と考えていました)
そんな風に「生理はツライもの」だった私からしたら、生理痛のない日々は晴れやかです。
PMSがない
PMSについて知ったのは、2回目の手術のあと(境界悪性の診断後)でした。
- 暴力的な眠気
- 謎のイライラや悲しみ
- ポテトチップスのどか食い
今思えばPMSだったんだなぁと。
卵巣を取り生理がなくなったことで、PMSもなくなりました。
(あとで書く更年期障害が待ってますけどね!)
今でも気持ちの上下はもちろんあります。
でもPMSのときの「まるで別人格」のような落ち込みじゃなくなりました。
生理関連のお金がかからない
私は一般的な生理用品を使っていました。
- ナプキン(昼用・夜用のスリム)
- 生理用ショーツ
- サニタリー袋
ナプキンは使用量も多く意外と高いですし、生理用ショーツも汚れてダメになってしまったり。
生理用品は、「女性だからという理由でツライものにお金をかけるなんて…」と毎月悲しく思っていました。
生理用品にお金をかけなくなったおかげで、その分ほかを充実できるように!
- キッチンの消耗品を多めにストック
- 旦那用のスキンケアアイテム
- 暑さ対策グッズ
ゴミ捨てのひと手間が減る
サニタリーボックスからゴミを回収しなくてよくなりました!
ゴミ捨てって家中のゴミ箱からゴミを集めなくちゃいけなくて、けっこう重労働ですよね。
キッチンやリビングのゴミ箱は旦那に頼むこともできますが、サニタリーボックスは頼むなんてムリ、イヤ!
だからどうしたって自分でやらなくちゃいけなくて、地味にめんどくさいと感じていました。
ストックを気にしなくてよい
ナプキンはお金がかかるのはもちろんですが、ストックが切れてないか管理するのめんどうじゃないですか?
かさばって場所も取るからまとめて買いにくいですし。
しかもゴミ捨てと同じで、ほかの日用品のように旦那にストック管理をお願いするのには気が引けるアイテム。
ドラッグストアで安くなっていないか確認する必要もなくなって快適です。
生理を考えずに予定を組める
旅行やイベントのときに生理になると落ち込みますよね。
海や温泉は入れないことはないですが、準備が必要だったりしますから。
そもそも「タイミング的に生理来ちゃうかも」とか「来ないでくれー!」って考えるの自体がストレスになります。
生理がなくなってからは、予定を組むのが楽チンになりました。
生理周期を気にしなくてもいいのはとっても快適です。
生理がなくなってからの注意点
卵巣で作られるはずの女性ホルモンが出ないので、様々なトラブルが起こります。
本来は生理がまだある年齢で卵巣を両方摘出してしまうと、同年代の女性より注意が必要なんです。
そのためお医者さんから女性ホルモンを投薬されるケースが多く、投薬された場合はこれからお話する注意点は起こらないこともありますよ。
更年期障害の症状が出る
卵巣を取ってしまったら女性ホルモンが作られなくなるので、カラダは閉経と同じ状態になります。
閉経と関係が深いのが更年期障害。
これまで普通に女性ホルモンが作られていたのに摘出してしまうと、一気に減って症状が強く出ることも。
- ホットフラッシュ
- 動悸、息切れ
- だるさ、疲れやすさ
- 気分の落ち込み、イライラ
お医者さんに相談すれば、お薬や漢方を処方してもらえます。
今までの生活とちがう不便を感じたら、早めに相談するのが吉ですよ!
骨粗鬆症になりやすい
骨粗鬆症とは、骨がスカスカになって折れやすくなってしまう病気です。
「鬆」の字は難しいですが、大根や茶わん蒸しによく使う「すが入る」の「す」のこと。
まさしく穴があいてスカスカになる状態を表した言葉なんですよ。
女性ホルモンには、骨の形成を促して骨を強くする作用があります。
そのため、もともと閉経後の女性は骨粗鬆症になりやすいと言われていました。
卵巣を摘出して本来の年齢どおりの女性ホルモンが出なくなった場合も、同じように骨粗鬆症のリスクが上がります。
でも大丈夫、骨は筋肉のように鍛えたり維持することができます。
- カルシウム・ビタミンDをとる
- 飲酒、喫煙をしない
- 日光に当たる
- 運動をする(とくに歩く)
骨は折れた部分が悪いと歩けなくなる可能性も。
だからきちんと骨について知っておきましょうね!
私は抗がん剤が終わって自由に食べられるようになってから、すぐに本を買って勉強しています。
太りやすい
よく閉経を迎えた人から「やせにくくなった…」と聞きませんでしたか?
あれ、年齢のせいじゃないの?って思ってました、謝りたいです。
女性ホルモンのない生活になったら本っ当に太りましたー!!
マックス細い頃から10kg、手術のために太ったときと比べても5kg増です。
太ってしまう理由は、女性ホルモンのエストロゲンがコレステロールの管理をしてくれていたから。
女性ホルモンが出なくなった結果、どんどん脂肪が増えてしまうんです。
まとめ 生理がなくなってよかったこと
- 生理痛がない
- PMSがない
- 生理関連のお金がかからない
- ごみ捨てのひと手間が減る
- ストックを気にしなくてよい
- 生理を考えず予定を組める
生理があることは妊娠できる証拠ですから、なくなると悲しくなる気持ちはわかります。
女性から遠ざかってしまうのでは…と不安になったことも。
でも女性かどうかという悩みは、元気に暮らせる毎日がふき飛ばしてくれました。
悲しいことも考え方をちょっと変えれば、快適な部分に気づけて明るくすごせますよ!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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