王道な少年漫画もいいけれど、ちょっと変わったバトルものも気になる方へ。
少年漫画ではめずらしい、集団戦のワールドトリガーを紹介します。
- 気持ちでボスに勝つ展開に飽きた方
- 戦略や心理戦が好きな方
- キャラクター同士のやりとりを楽しみたい方
ワールドトリガーの魅力とは
ワールドトリガーは、葦原大介先生がえがくSF少年漫画です。
週刊少年ジャンプで2013年から連載を開始、2019年1月号からジャンプスクエアに移籍して連載中です。
少年漫画ではめずらしい集団戦。
そして、SF設定とキャラクターが細かく作りこまれている作品です。
あらすじ
異世界からの侵略者・ネイバーと防衛組織・ボーダーの戦いを描くSFアクション。
出典 Wikipedia
主人公はボーダーの隊員・三雲修
彼は幼なじみの雨取千佳の兄・麟児をネイバー達から取り戻すためにボーダーの一員になります。
敵であるはずのネイバーの空閑遊真と出会い、修の運命が変わっていく…というストーリです。
作りこまれたSF設定
SFとはサイエンス・フィクションの略で、科学にもとづいた創作のことです。
- 異界・近界から近界民が侵略
- トリオンという生体エネルギー
- トリオンの影響であらわれる超感覚・サイドエフェクト
- ネイバーの技術を利用して作った武装・トリガー
設定の言葉は序盤でしっかり説明されますし、何度も出てくるので自然と覚えられますよ。
トリオンの設定が秀逸
この作品のSF設定で1番面白いのはトリオンについてです。
- 心臓横の器官からの生体エネルギー
- トリオン器官は人類にある臓器
- ネイバーフッドで使われていた技術
ボーダーはトリオンを研究して、実戦や施設の強化に利用しています。
- 隊員の戦闘体・トリオン体
- 基地の外壁など
- トリオンを消費しながら戦う武装・トリガー
トリオン体になると、トリオンを使った攻撃以外ではほとんどダメージを受けなくなります。
ネイバーはトリオンを使っているので、ネイバーとの攻撃ではダメージを受けます。
しかし、トリオン体じゃない生身の人に攻撃されたり、建物が崩れて巻き込まれる場合は、ほとんど無傷なんです。
このトリオン体は、ボディスーツをまとったり変身したりとは少し違います。
ふだんの体とトリオン体を書き換えるイメージです。
トリオン体になっているあいだ、ふだんの体はトリガーの中に収納されます。
つまり、トリオン体でやられてしまっても、ふだんの体は無事なんです。
トリオン体が維持できなくなると、自動的にボーダー基地へ送られる緊急脱出が発生します。
戦って死んでしまうキャラクターがいて、ドラマを生んでいる作品もあります。
しかしワールドトリガーはトリオン体で戦っているので、やられても緊急脱出で生きている。
死んでしまうドラマではなくて、戦闘を繰り返して成長するドラマなんです。
ほかにもトリオンが多いことで、サイドエフェクトという超感覚を持つ隊員もいます。
- 未来視→目の前にいる人の少し先の未来を見る
- 強化睡眠記憶→高性能な睡眠学習
- 強化聴覚→ふつうの人の6倍の聴覚と「聞き分け」
トリオンが脳や感覚器官に影響をあたえることで出てくる能力です。
いわゆる超能力や必殺技とは違います。
私たち読者の日常に近い能力なのが、SF設定にリアルをプラスしています。
集団で戦う戦略
少年漫画のバトルシーンは、途中まで仲間と戦っていても、最後は主人公とボスとの一騎打ちですよね。
ワールドトリガーは違います。
主人公たちが所属するボーダーは、対ネイバーに特化した民間の防衛組織です。
民間とはいえ、軍隊のように訓練もあるし所属する隊も分かれています。
戦闘隊員は使う武器によってポジションの分類もあります。
隊員が連携をとるためのサポートをするオペレーターもいます。
なんでもできて強い万能キャラクターではなく、それぞれが役割をもっているんですよ。
ストーリーの盛り上がりである大規模侵攻編では、敵の幹部ひとりに対してボーダー隊員10人近くで戦います。
その連携がとてもよいのです。
ひとりでは勝てない相手でも、戦略で勝つという展開が新しくて面白いです。
ボーダー内の隊同士で戦って順位をつけるランク戦の話も人気です。
いわゆる模擬戦ですが、隊の特徴が出ているので仲間同士の戦いでも盛り上がります。
このランク戦、その日の試合に出ていない隊員はスポーツ観戦のように見られるようになっています。
実況や解説もついているため、スポーツマンガの要素もあって盛り上がりますよ。
個性豊かなキャラクター
ワールドトリガーに出てくるキャラクターは、隊員も本部の人たちも、敵であるネイバーたちも魅力的です。
とくにボーダーの隊員はネイバーと戦う仲間であり、ランク戦で順位を競うライバルでもあります。
そんな隊員ですが、数が多い!
隊員だけで100人をこえています。
現時点で、すべての隊と隊員が出ているわけではありません。
でも作者の葦原先生は、細かく設定を決めている方なんです。
ワールドトリガーを始めた当初から、すでに隊の特徴や隊員の構成を決めていたそうです。
2016年に発売されたオフィシャルデータブックでは、すでにA級、B級のすべての隊と隊員の名前、トリガーの種類まで登場していました。
登場するキャラクターが多くても、隊のカラーがはっきりしているのできちんと覚えられます。
お気に入りのキャラクターができると思いますよ!
アニメも楽しめる!
2014年に1期、2021年に2期が放送済みです。
2021年10月からは3期がスタートします!
注意としては、2014年からの1期は朝に放送されていたこともあり、作画がイマイチです。
そのうえ、アニメオリジナル展開が含まれています。
ワールドトリガー大好きなわが家でも1期は見づらかったので、あまりオススメしません。
そのかわり、深夜帯にうつった2期からは作画が迫力満点に!
めちゃくちゃ途中からいきなり始まりますが、原作を読んでいれば問題ありませんよ。
まとめ ワールドトリガーの魅力
- つくりこまれたSF設定
- 集団で戦う戦略
- 個性豊かな多くのキャラクター
ワールドトリガーは大人が読んで面白い漫画だと思います。
3巻後半で始まるブラックトリガー争奪戦から本領を発揮します。
ぜひ読んでみてくださいね!
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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