ずーっと目を背けていた親知らずですが、1ヶ月かけて4本全部抜いてきました。
腫れるだの痛いだの散々聞いてきて、本当に怖くて逃げていた親知らず。
私と同じように先延ばしにしていませんか?
今回は物心ついてから20年ちかく親知らずから逃げてきた私が、抜いて起こったことや素直な感想を書いていきます。
口の中や腫れた顔などの衝撃的な写真はありませんので、安心して読み進めてくださいね!
- 親知らずを抜くのが怖い人
- 痛みの程度が気になる人
- 抜歯後の生活が心配な人
抜歯のスケジュールや内容
歯医者さんの方針によって、スケジュールはかなり異なります。
私の行った先は、わりとサクサク抜いていくスタイルでした。
昨年、旦那が親知らずを抜いたときは、全部で半年くらいかけていました。
仕事や体調などを考えて、歯医者さんと相談してみてくださいね。
スケジュール
5月末から6月下旬にかけての約1ヶ月で上下左右の合計4本の親知らずを抜きました。
5/26 | 右上の抜歯 |
6/2 | 左上下の抜歯 |
6/9 | 消毒&チェック |
6/23 | 右下の抜歯(切開) |
6/30 | 消毒&抜糸 |
さいしょに右上の親知らずを抜いたときに、CT撮影も行いました。
歯の生え方や神経の位置を確認するためのものですね。
下の親知らずを抜くときは事前に撮影するのが一般的です。
抜歯内容
基本は麻酔(予備麻酔のあと本麻酔)→抜歯です。
麻酔は痛いかとドキドキしましたが、一瞬チクッとするくらい。
痛みよりも、すっごーく苦いのがイヤでしたね。
すぐ抜ける歯は、グイッと力技で抜かれます。
痛くはないですが、圧がかかるのとメリメリッと鳴るのが衝撃でした。
右上と左上下の3本は、歯も出てまっすぐ生えていたので、歯茎は切らずに。
麻酔を含めても10分くらいで終わりました。
右下は完全に埋まっている上に、横に生えてしまっていて…。
歯茎の切開と骨を削り、親知らず自体も分割する大掛かりな抜歯で、時間も45分くらいかかりました。
歯医者さんでよく聞くキーンという音がめちゃ怖かったのと、ほか3本に比べて抜くときの圧が強くて痛かったですね。
口を閉じる休憩を入れながらでも、ものすごく消耗しました…。
そんな切開よりもさらに痛かったのが抜糸!
これまでの人生で受けた歯医者さんの治療の中で、イチバン痛かったかも…。
どちらの方法も、近所のクリニックに通院で行いましたよ!
顎にまで異常があったり、全身麻酔が必要なケースでなければ、入院する必要はなさそうです。
医療保険の支払いについて
抜歯「手術」とあっても医療保険の対象外でした。
入院したり、顎や歯茎の異常がメインの場合は支払われる可能性もあるそうです。
入っている医療保険の内容を確認してみてくださいね。
抜歯後の体調
気になるのは痛みや抜いたあとの腫れですよね。
私はトラブルがちょこちょこ出るタイプだったので、「こんなことが起こるのか」程度に参考にしていただけたら幸いです。
抜くだけなら痛みは少ない
麻酔は2時間ほどで切れますが、しっかり痛み止めと抗生物質を飲めば、痛みはそこまでありませんでした。
簡単に抜ける親知らずは、抜いたあとの痛みも少ないようです。
ずーっとズキズキ痛いと予想していたので、薬の力は偉大ですね!
当日〜翌日は睡眠が増える
親知らずを抜くと食べられるものが制限されます。
それに歯が抜けた穴を、身体ががんばって治そうとします。
食べられないプラス治そうとするせいで、とにかく眠かったです。
夜寝るのも2時間くらい早かったですし、抜いた翌日はこんこんと寝ていました。
2本同時に抜いたら貧血に
左上下をいっぺんに抜いた日、お会計を待っているあいだにフラフラして貧血になってしまいました。
立っていられず30分ほど診察台で横にならせてもらい…。
抜き終わってしばらく経っていたので、アナフィラキシーなどではなく、麻酔の量が多かったのではという結論でした(2本分でしたからね)
治療が終わってすぐ起き上がったり、締めつけのキツいズボンだったのも影響したようです。
切開は1週間ほど腫れた
切開をした右下は、まぁ〜大変なことになりました!
ネットで調べると「2日後が腫れのピークで5日〜1週間で引いてくる」という内容が多くて。
その書いてある通りにピークを迎え、おさまっていきました。
ピークのときはピンポン玉を口に入れたくらいまで腫れあがりました。
驚いたのは、首のリンパまで腫れること。
唾を飲み込むだけで痛いのはつらかったですね。
幸い、熱はほとんど出ませんでした!
抜歯後の生活
痛みや腫れもある中で、抜歯後に気をつけることを知っておきたいですよね。
ここでは、お医者さんから言われたことや、生活していて気になったことをまとめていきます。
出された薬は飲み切る
頓服(痛いときだけ飲む)以外は、かならず出された分を飲み切りましょう。
口の中は治りやすい反面、最近も増殖しやすい場所です。
炎症を長引かせない、感染症にならないためにも、抗生物質や痛み止めは全部飲みましょうね!
3日間はアルコール、運動、入浴NG
歯を抜いたら、もちろん出血します。
歯医者さんできちんと止血はしますが、血行がよくなりすぎるとまた出血してしまうことも。
アルコール、運動、入浴は、血行をよくしてしまうのでNGなんです。
あ、入浴はダメですがシャワーは大丈夫ですよ!
食事はやわらかいものを
歯茎に傷がついている状態なので、刺激にならないやわらかい食べ物にしましょう。
お米は詰まりやすいので、私はくたくたに煮たうどんをメインで食べていました。
痛みや出血の様子を見ながら、少しずつふだんの食事に戻していくといいですよ。
- うどん、そうめん、おかゆ
- 焼き魚、煮魚
- つくね、ハンバーグ、肉団子
- 卵のサンドイッチ、豆腐
血の味がする
口の中を切ったときのように、2〜3日はなんとなーく血の味がしました。
つねに気持ち悪い感じがして、地味に不快でした。
こまめに水を飲んだり、処方されたうがい薬で口をゆすぐと、少しマシになりましたよ。
マウスピースはNG
私は夜寝ているあいだマウスピースをつけています。
確認したら、親知らずの抜歯が終わるまではNGとのことでした。
理由は、マウスピースは親知らずがある状態で型を取っているので、余った部分が傷口に当たる可能性があるため。
余計な出血は避けたいということですね。
食べやすいもの、用意してよかったもの
今回の親知らずの抜歯は、人生ではじめての抜歯。
自分の身体がどうなるのか、何を食べたくなるのか、まるで想像がつきませんでした。
抜いたその足で、食べられそうなものを手当たり次第買い込むことに…。
そんなことにならないように、ここを読んで事前に準備してくださいね!
プレーンヨーグルト
ミニカップのプレーンヨーグルトは大助かりでした。
サッと出して食べられますし、噛まなくても食べられますからね。
フルーツタイプも大好きですが、口の中に残りやすいのでプレーンにしておきましょう!
ドリンクタイプのスープ
暑い時期だとコンビニで売っているドリンクタイプの冷製スープ。
ゼリー飲料だと甘くて手が伸びないときに、すごく飲みやすかったです。
味の変化もつけやすいので、飽きずに飲めるのも嬉しいポイント!
豆腐
「準備の手間がかからなくて食べやすいもの」となると、どうしても冷たいものが多くなってしまいます。
冷たいものばかり口にしていると、夏バテしたりお腹を壊したり…。
豆腐なら、茹でたりレンジでチンすれば、温かくして食べることもできます。
抜歯を控えているときは、ふだんより多めに買っておくと安心ですよ。
プラスチックストロー
抜いた場所に大量の飲み物がふれると、血餅(かさぶた)が取れてしまうことも。
取れてしまうと痛みにつながるので、なるべく刺激したくはありません。
そもそも口があまり開かなくて、こぼしやすいんですよね。
抜歯のあと2日ほどは、ストローの方が飲みやすかったです。
100均だと安くてたくさん入ってていいですよ!
やわらかい歯ブラシ
毎日の歯磨きでも、親知らずを抜いた場所は刺激したくありません。
歯医者さんからも「触らないように!」と言われます。
歯磨きで当たってしまっても傷つきにくいように、やわらかい歯ブラシを使うと安心です。
親知らずを抜いた感想
さいごに、思い切って親知らずを抜いてみて感じたことを。
結論から言うと、「やってよかった!」です!
若いうちにやった方がいい
抜歯のときの圧は想像以上でした。
歯が弱ってからだったら、まわりの歯もポキッと折れてしまうんじゃないかと思うほど。
それに、口も長時間大きく開けなくちゃいけません。
歳を取ってから口を開け続ける体力を考えると、かなりしんどいと思います。
元気なうちに抜いたほうが絶対に楽です!
マスク生活のうちにするのはアリ
コロナが流行り始めたとき、抜歯後の発熱や免疫の低下などを考えると怖くて、正直ためらっていました。
でも収束する気配はなく、今年抜こうが来年抜こうが変わらないかなと。
実際抜いて顔がパンパンに腫れて思ったのは、マスク生活の今なら全然気づかれないってことです。
親や友人に会う機会もないですし、予定を調整する手間も少なくて済みますからね。
いつか抜かなきゃ…から解放された
私は小学生の頃に通った歯医者さんで、「親知らず全部あるね☆いつか抜かなきゃかな!」と言われていました。
どこかのタイミングで抜かなくてはと頭の隅でずっと考えていて。
でも腫れるって言うし痛いって聞くし、逃げに逃げていたんです。
4本抜いた今は解放感でいっぱい!
まとめ 親知らずを抜いた話
結論、抜いてよかったです!
痛かったし腫れたし、まだ違和感は残っていますが、親知らずのことを考えなくてよくなりましたから。
さいしょの3本で貧血以外は問題がなかったので「私、腫れない人だったんだ」と思っていた時期もありました。
切開したあとは、顔が変形してビックリするくらい腫れましたけどね!
腫れる前提で心構えや準備をしておいた方が、精神衛生上いいと思います。
今回紹介した体調や症状は、個人差があります。
旦那なんて、同じ切開をして抜いてもほとんど腫れず、抜歯当日には牛丼を食べる猛者でした。
手術自体は旦那の方は1時間越えで大変そうだったのに、不思議なものです。
痛いだの怖いだの書きましたが、案外ケロッといけちゃうかもしれません。
ただ私のように「こんなになるなんて!」と慌てなくてよいように、知っておいてほしいなと思って。
親知らず抜かなきゃな…と漠然とモヤモヤしているあいだに、トラブルが起きたら大変です。
元気なうちに、体力のあるうちに。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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