お、気づきましたか?それは神話や歴史を元ネタにした作品が多いからです。
同じ元ネタを使っているので、キャラ名がかぶってくるんですね。
この元ネタを知っていると、より深く楽しむことができます。
でもどこから学べばいいの?って場合にぴったりなのが、紹介する「二次元世界に強くなる 現代オタクの基礎知識」です。
アニメやゲームをさらに深く楽しめますよ!
- アニメやゲームが大好きな人
- 最近アニメやゲームにハマった人
- 基礎知識って何?という人
- 難しい単語は流して見ている人
なぜ楽しむために知識がいるの?
たしかにアニメやゲームは、知識がゼロでも楽しめるように作られています。
でも元ネタを知っておくと、作品のことをさらに好きになれますよ!
元ネタを使う作品が多いから
元ネタを使うイメージがわかない方は、大河ドラマがわかりやすい例です。
歴史上の人物や事件の事実をベースに解釈して、劇的なストーリーにしていますよね。
同じことをアニメやゲームもたくさん行っているのです。
大河ドラマとちがうのは、元ネタの幅がとっても広いことです。
- キリスト教や仏教などの宗教
- ギリシャ神話や日本神話などの神話
- フランス革命や幕末などの歴史
- アーサー王やホームズなどの文学作品
ライトノベル原作のアニメやソーシャルゲームでは、とくに元ネタを使うものが多いですね。
なので1つ知識を持っていれば、ほかの作品のことを楽しめるようになるんです。
知識があると予想も楽しめるから
元ネタの知識があると、展開を予想するという楽しみ方もできます。
たとえば、作中に織田信長(もしくは織田信長モチーフのキャラ)が登場した場合の予想を考えてみましょう。
- 悲劇的な結末になりそう
- 最終決戦で行方をくらましそう
- このキャラが信長を裏切りそう
「織田信長」という歴史上の偉人の出来事やイメージを、作品に当てはめて考えられるようになります。(織田信長なら、本能寺の変での自害や明智光秀の裏切りなどですね)
でもこのときに「織田信長って誰?」という状態では、予想をすることはできません。
知識があるから、予想もできるし、作者さんの解釈を楽しむことができるんです。
作品の理解度が深まるから
元ネタがガッツリとメインテーマになっている場合、知識があることを前提に話が進んでいくことがあります。
そうすると、ラストの種明かしや伏線回収での驚きが薄まってしまいます。
「なんとなく面白かったけれど、あの一言がまるでわからない…」となったり。
これはアニメやゲームなどオタク的な作品に限りません。
文豪・太宰治の「駆込み訴え」では、「あの人」への愛と憎しみを語り続けます。
そしてラストの一文で語り手がユダだとわかり、「あの人」はキリストだったと読者が気づくのです。
キリスト教の知識がゼロだと、ラストの一文を読んでも「ユダって言われても誰?」で終わってしまいます。
作者の伝えたいことを感じるためにも、作者の意図どおりに受け取るためにも、知識はとっても大事なんです。
元ネタを知ると楽しめる作品
具体的な作品名を少しだけあげていきたいと思います。
自分の見たことのある作品、興味のある作品があったら、元ネタも身近に感じられますからね!
元ネタは各国神話。
神話の神様がたくさん登場します。
とくにギリシャ神話の神様が多く出てくるので、ギリシャ神話のイメージをつかみやすくなりますよ。
元ネタは各国神話、天使、タロットです。
モンスターは神話に出てくる神や悪魔、天使たち。
モンスターのデザインや、キャラクターに当てはめられたアルカナ(タロットの絵柄)など、考察しがいのあるゲームです。
元ネタは各国神話、天使、タロット、アーサー王伝説などなど。
オタクが好きそうな元ネタはだいたい入っています!
ソシャゲは元ネタを安易に使うことが多いのですが、グラブルはきちんと生かしていて勉強になります。
シナリオイベント「どうして空は蒼いのか」「失楽園」「000」の3部作は、元ネタをストーリーに落とし込んでいて秀逸ですよ!
本のよかったところ
基礎知識があると作品をより深く楽しめます。
でも何から手をつければいいか迷いますよね。
今回紹介する「二次元世界に強くなる 現代オタクの基礎知識」は、これからオタク知識を身につけたい人にピッタリですよ!
知識の範囲が広い
本書は9つの章に分かれています。
- 宗教・哲学・思想
- 神話・伝承
- 軍事・組織(犯罪・治安)
- 歴史
- 暦・占い・天文
- 文字・シンボル
- 文学
- 自然・数学
- 不思議・オカルト
宗教や神話の部分しか扱われていない本もある中で、この本は幅広く説明してあります。
どこから学べばいいか悩んでいるときに、多くの分野をざっくり知ることができるのはありがたいです。
もっと知りたい分野やピンと来ない分野がわかってくるので、次にどの内容を調べようか決めるのにも役立ちますよ。
数が多いものが一覧になっている
神様や悪魔、英雄などは、とにかく数が多い!
有名どころしか名前が載っていない本もあります。
でもこの本は、きちんとすべて一覧になっているんです。
- ソロモン72柱
- 仏の組織図と名称
- 水滸伝の百八星
近年の作品の元ネタが多い
初版が2017年の本なので、近年の作品の元ネタがよく載っています。
- VR・AR→SAOシリーズ
- レールガン→とある科学の超電磁砲
- 日本刀→刀剣乱舞
最近アニメやゲームが趣味になった人でも、とっつきやすい単語が並んでいるんです。
自分の知っている作品で使われている単語が載っていると、テンション上がっちゃいますね!
1項目が短くまとまっている
説明文は長くて見開き1ページです。
挿絵があったり表や図も多いので、文字ばっかり説明ばっかり!とはならないので安心してください。
各章内は50音順なので、ギリシャ神話の話からいきなり日本神話に飛んだりします。
でも関連項目のページ数が載っていますから、気になる方は関連項目をたどる読み方もできますよ。
ちょっと物足りなかったところ
とっても楽しくワクワク読めた本ですが、ちょっとだけ物足りなかった部分も書いておきます。
すでに150項目以上の説明が載っている本なので、「こんな内容もあったら嬉しかったな」という私の願望です。
日本の歴史関連が少ない
日本神話や刀、戦艦などは詳しく説明されていました。
ですが、武将についての説明や幕末~明治までの動乱などはありません。
知っている人が多い部分ですし、武将も紹介したらキリがないよなぁとも思います。
でも有名な事件や戦乱、逸話などは解説があると嬉しかったですね。
文学関連が少ない
文学については、項目があるのはクフトゥル神話と水滸伝のみ。
コラム部分で明治~昭和初期の文豪の軽い紹介がある程度でした。
文豪がメインの作品も増えてきたので、もう少し詳しい人となりや作品紹介があると嬉しかったですね。
あとは個人的に、シャーロック・ホームズとシェイクスピア関連は載っていてほしかったです。
元ネタやオマージュになることも多い作品ですからね。
まとめ 【二次元世界に強くなる 現代オタクの基礎知識】アニメ・ゲームをより深く楽しもう!
アニメやゲームは、元ネタを生かしてストーリーやキャラを作っていくことが多いです。
元ネタを知らなくても、もちろん楽しめます。
だけど知っていると、より深く作品や作者さんの伝えたいことを理解できますよ。
同じ元ネタのキャラでも、「作品によって性格がちがう!」なんて楽しみ方だってできちゃいます。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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