抗がん剤と聞くと、壮絶な治療というイメージを持つ方もいますよね。
たしかにたくさんの副作用が次から次へと出てきます。
でも治療が始まるまえに準備をしておくだけでも、だいぶ気持ちが楽になりますよ。
- これから抗がん剤治療を受ける方
- 家族が抗がん剤治療をひかえている方
読んでいる方本人が抗がん剤治療を受けると想像して書いています。
でも家族の方が読んでも参考にできる内容となっていますよ。
抗がん剤が決まったら準備しておくと良いもの
基本的には、抗がん剤治療を決めてから始めるまでに期間が空いています。
治療が始まってからでも買えますが、自分で見て選びたいものもありますよね。
それに治療中はネットを見たり商品を選ぶのが体力的につらいこともあります。
動ける間に買い物を済ませておくと、安心して治療にのぞめますよ。
医療用ウィッグ
抗がん剤の種類にもよりますが、副作用で髪が抜けることが多いです。
体調の安定している治療前に医療用ウィッグは準備しておきましょう。
店舗で相談して決められるブランドもあります。
ネットでも無料試着ができるところもあるため、試してみるのもよいでしょう。
抗がん剤中は肌も荒れやすくなるので、医療用ウィッグを1つは持っているとよいです。
医療用ウィッグは、2万円ほど～30万円以上と値段の幅が広いです。
予算、どのようなシーンで使用するか、手入れができる頻度などを考えて決めましょう。
抜け毛時期の使いすて帽子
最初の抗がん剤治療をして10〜2週間ほどで、髪が抜け始めます。
いったん抜け始めると、毎日ごっそり抜けていきます。
抜け始めたら、使い捨てのヘアキャップがオススメです。
抜けた髪と一緒に帽子をポイっと捨てればOKなので、体力の落ちる治療中にはピッタリなんです。
- 寝ている間の抜け毛が広がるのを防ぐ
- 日中パラパラ落ちるのを防ぐ
どんどん抜ける期間は2週間くらいです。
私は治療中に家にいる間も使い捨て帽子で過ごしていたので、気兼ねなく使える大容量タイプが重宝しました。
寝ている間だけなら10枚くらいでも足りると思います。
医療用帽子
外出するとき、抜け毛が終わって家にいるときなどに着けます。
通常の帽子よりも締め付けが少なく、肌にやさしい素材を使っているのが特徴です。
頭に毛がないのは思っている以上に寒いです。
ウィッグなしでかぶるといかにも病人という見た目になりますが、家にいる間は楽なのが一番です。
お出掛けのときは、医療用ウィッグをつければよいので。
私はタンドレという会社のものを使っていました。
素材がやわらかくてかぶっていて気持ちがよい帽子です。
商品がポストに投函されるネコポスを利用できるので、宅急便の方と顔を合わせずに受け取れます。
コロコロ
使い捨て帽子をしていても、抜け毛が落ちるのは完全にはおさえられません。
掃除するときはコロコロが便利です。
ふだんの掃除用に1つ持っていましたが、枕元用に買い足しました。
起きてすぐ使えるので、買っておいてよかったものです。
調理なしで食べられるもの
抗がん剤治療中は、料理をするのがつらいことも多いです。
また、作ってもらっても気持ち悪くて食べられない場合もありました。
でもカロリーが不足しないように、食べることは大切。
すぐに口にできるものを先に用意しておくのが安心です。
- 栄養補助食品
- ゼリー飲料
- 冷凍食品
- 豆腐
- 6Pチーズ
- カニカマ
ひとりで準備できるもの、取り出してすぐ食べられるものがオススメです。
上にある食べ物は私が用意していたものです。
人によってアレルギーや味覚障害の出方が違うので、食べられそうと思うものを準備しておくとよいでしょう。
治療の回数をかさねていくと、何を食べられたかわかっていきます。
慣れたら食べられるものを集中してそろえておきましょう。
冷却ジェル枕と保冷剤
抗がん剤治療は、顔が急に火照ることがあります。
顔や首を冷やすとかなり楽になったので、用意しておきましょう。
ジェル枕は使うために12時間冷凍などあり、使うまでに時間がかかります。
短時間横になるときや、起きていられる間は保冷剤の方が使い勝手がよいです。
私はどちらも家になく、最初の抗がん剤治療のときに買いに走りました。
近所のドラッグストアに行くだけでボロボロになる状態だったので、先に準備しておけばよかったと思いました。
ネイルケア用品
抗がん剤治療がすすむと、爪がもろくなって割れたり黒ずんだりします。
爪の副作用は治療を始めて1～2か月ほどたってから出てきます。
副作用が出る前からケアをしておくと、ひどくなりにくいですよ。
私は寝る前にドクターネイルをつけるようにしていました。
つけていると爪がはがれにくくなって、爪のスジもあまり目立たずすみました。
ふだんネイルケアをしない方でも、用意しておくと重宝します。
曲がるストロー
ふだんはマグカップでごくごく飲めるのですが、味覚障害が起こるとまずさやピリピリ感が強くなります。
ストローがあれば飲む量も調節できますし、舌にふれるのが少なくなって飲みやすくなります。
曲がる方がどんな体勢でも飲みやすいと思います。
プラスチックのフォークやスプーン
味覚障害で、金属の食器がNGになることがあります。
私もこれが出て、金属のフォークやスプーンだと金属の味を強く感じて食べられませんでした。
試しにプラスチックのものに変えたら、かなり楽になりました。
100均のものでかまいません。
コンビニでもらえるものがたくさんあれば、抗がん剤治療まで残しておくのもよいでしょう。
使い捨てが気になる方は、木のフォークやスプーンだと何度も使えます。
タクシー配車アプリ
抗がん剤は正常な細胞も攻撃してしまって、白血球が少なくなることがあります。
白血球が少なくなると免疫機能が落ちて、感染症などにかかりやすくなります。
それは危険なので、白血球をプラスする注射をすることがあります。
だいたい抗がん剤を点滴して1週間後〜2週間後の間が、白血球の下がりやすい期間です。
私は白血球の数値にかかわらず、あらかじめ注射日が決められていました。
注射日は副作用が強く出る日だったので、歩いたり電車に乗るのは非常に厳しい。
そのためタクシーを使っていましたが、配車アプリが優秀でした。
- 自宅前にタクシーを呼べる
- タクシー到着の連絡が来てから家を出られる
- 手配のときに降りる場所を入力するので乗ったら説明しなくていい
- ネット決済にすればタクシー内でお金のやりとりがない
初回の注射日はまだアプリを入れてなかったため、道路を走るタクシーをつかまえなければいけませんでした。
必要なときにはなかなか見つからないものです。
アプリがあれば、元気なうちに配車予約しておけるので家を出るハードルが下がりました。
まとめ 抗がん剤まえに準備しておくとよいもの10選
抗がん剤の副作用は薬の種類や個人差によってさまざまです。
今回はほとんどの方に当てはまる商品をまとめました。
ご自身の副作用の出方に合わせて、試してみてください。
今回の記事を参考にして、治療のつらさが少しでもやわらいでもらえたら嬉しいです。
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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